外務省は4月30日に訪日中国人へのビザ配給の要件緩和を決定した。これまでもビザ配給の緩和は何度か行われてきているが、今回対象となったのは、ビジネス利用者、文化人・知識人の数次ビザ申請者と、中国教育部直属大学に所属する学部生・院生およびその卒業後3年以内の卒業生だ。
現在、ビジネス利用者、文化人・知識人のビザの有効期限は5年までとなっているがこれを10年まで伸ばす。また、学部生や院生、卒業生についてはビザの発行までの手続きを簡素化する。
訪日外国人の増加を視野に、ビザの緩和を行ってきている政府だが、今回緩和されたのは観光ビザではない。知識人などの中国国内での「発信力」がある人を対象にビザを発行することで副次的な効果を期待した流れとなっている。また、中国教育部直属大学には中国トップクラスの学生が集まっている。このような学生たちとの交流を通じて、今後の展開に期待した結果だと考えられる。
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外務省
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