
外国人観光客の増加に伴って、ホテル満室が相次いでいる京都。日本人観光客でさえも空室のホテルを探すのに一苦労だ。この問題を「空き家」という切り口でアプローチしているのが、京町家の宿だ。
京町家の宿は、京町家に宿泊できる宿として新たに「たわら庵」をオープンした。本事業は京都市地域連携型空き家流通促進事業の一環である。日本の空き家問題は深刻だ。総務省の調査によると、空き家数は820万戸に上がり、住宅全体に占める割合は13.5%となった。2033年には3軒に1軒が空き家となる見通しもついている。
「観光」から「暮らし」への転換
同社は、京都の町家、伝統的な景観を継承するとともに貸しきり宿として町家を運営している。現在市内に25件の町家を展開している。「観光」で京都を楽しむことはあるが「暮らし」という点で京都を楽しむことは今まで少なかった。その上、空き家という問題にもアプローチしている点も同社の魅力ではないだろうか。
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